特集 はじめよう,検査説明
血液
1 血算・血液像検査検体の適切な提出方法を教えてください
藤原 祝子
1
1長野県立須坂病院臨床検査科
pp.1226-1227
発行日 2013年10月30日
Published Date 2013/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542103597
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1.血算および血液像の保存安定性(図1,表1)
一般に,血算は採血後6~8時間以内,血液像は4時間以内の検査実施が推奨されている.それ以上時間がかかる場合は冷蔵保存(4℃)が望ましい1).血球形態は3時間で変化し始め9時間以上では,光顕レベルで明らかな影響が観察されるといわれている.一方,自動分析機を用いた白血球分類では24時間後も影響が少ない2).
時間経過に伴う代表的な形態変化として白血球の核のクロマチン均一化,空胞変性,クローバー状変化,細胞辺縁の不整化が挙げられる.
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