特集 はじめよう,検査説明
一般検査
1 尿検体を提出し忘れてしまいましたが,室温でどこまで安定性がありますか?
嶋田 勇
1
1自治医科大学附属病院臨床検査部
pp.1190-1191
発行日 2013年10月30日
Published Date 2013/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542103579
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1.尿検体の管理
尿成分の多くは排尿直後から変性あるいは量的変化を起こすため,できる限り速やかに検査を実施することが大切である.やむを得ず,検査まで時間がかかる場合は,各成分の保存に適した方法を選択する.尿検体の保存には保存剤を使用する方法と温度管理による方法がある1).
蓄尿時の保存は,冷暗所(室温)または冷蔵保存が一般的であるが,冷蔵保存で塩類が析出したときは,加温などによって塩類を溶解させてから測定に用いる.
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