今月の特集2 感染症と発癌
扉
岩田 敏
pp.745
発行日 2013年7月15日
Published Date 2013/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542103470
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感染症と悪性腫瘍の存在は,遠く古代の記録のなかにもみつけることができるが,感染症と発癌の関連性についてさまざまな事実が明らかになってきたのは,比較的最近のことである.感染症と発癌の関係については,近年多くの発見があり,具体的な関係が明らかにされることで,感染症治療やワクチン接種をはじめとして,発癌予防に対する新たな取り組みが行われるようになってきている.今回の企画では,現在話題になっている発癌の誘引となる感染症として,肝炎ウイルス,EBウイルス,Helicobacter pylori,HTLV-1,ヒトヘルペスウイルス6,8(HHV-6,8),ヒトパピローマウイルスによる感染症を取り上げ,国内外の疫学,発癌の機序,抗微生物薬やワクチン接種などによる発癌の予防対策に焦点を当てて,専門家の先生方に解説していただく.
感染症と発癌に関する最新の情報について,読者の皆様と共有したいと考えている.
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