検査の花道・11
人の多様性,検査技師の可能性
須磨 展子
1
1Win Coach
pp.1400-1401
発行日 2012年11月15日
Published Date 2012/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542103263
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偶然か必然か
現在,臨床検査技師としての仕事に従事していない私に執筆の機会をいただいたことに,まずは御礼申し上げます.
現在私は,Win Coachの代表として企業研修とコーチングを実施しています.さかのぼると臨床検査技師として社会人のスタートを切ったのは四半世紀以上前のことですが,検査技師学校に入ったのは,ほんの偶然から.最初に日本赤十字社に入社したのも,とにかく早く就職を決めたい一心で,たまたま採用された(ような気がする)という誠に不謹慎極まりないものです.日赤に17年勤務ののち検査機器試薬メーカーに転職し,畑違いの人事部門で研修業務に携わったのも,当時の人事部長に「須磨さん,研修やってみない? 向いていると思うんだけど」と軽く言われ,その気になってしまったからです.いま思えば,なんとも大胆な上司です.私自身も当時,日赤で30人ほどのチームのリーダーをしていて,メンバーとのコミュニケーションをより高めたいと産業カウンセラーの資格を取ったところでした.人とのかかわりを仕事にできるのは,渡りに船! と転職を決めました.
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