特集 教科書には載っていない臨床検査Q&A
感染症
Question 32 基質特異性拡張型βラクタマーゼやメタロβラクタマーゼを産生するグラム陰性桿菌の検出方法を教えてください
石井 良和
1
1東邦大学医学部微生物・感染症学講座
pp.1222-1224
発行日 2012年10月30日
Published Date 2012/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542103214
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
ポイント
・耐性菌の検出にとって正しく薬剤感受性検査が実施されていることが最も重要である.そのためには,検査に対して精度管理が常に正しく実施されていなければならない.
・CLSIがそのドキュメントに記載している基質特異性拡張型βラクタマーゼのスクリーニング検査と確認検査は有用な検査法である.
・メタロβラクタマーゼの検出法として,キレート剤の共存下においてβラクタム薬の感受性が回復することを利用した方法が有用である.本邦ではsodium mercaptoacetic acidが,諸外国ではEDTAがそれぞれ汎用されている.
Copyright © 2012, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.