学会だより 第61回日本医学検査学会
個別医療と臨床検査技師
中垣 茂男
1
1市立四日市病院総務課
pp.1135
発行日 2012年10月15日
Published Date 2012/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542103171
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第61回日本医学検査学会が,2012年6月9日(土),10日(日)の両日にわたり,三重県津市にて開催された.メインテーマは,検査技師としての使命と姿勢を再認識することを目的とし,さらに三重県担当を意識して“重”を3回使用した「命の重み・重なる技術・重ねる想い」とした.津市の三重県総合文化センターをメイン会場に,メッセウイング・みえを機器展示およびうまいもの市場,一般市民向けの無料検査・健康展会場とした.敷地面積は合わせて125,000m2におよぶ広大なものとなった.教育講演,シンポジウムなどの特別企画は38題,一般演題は584題を数えた.さらに,前日の8日には「行列ができるスキルアップ研修会 Part III」を開催した.
公開講演では伊勢神宮の20年に一度の式年遷宮が2013年に行われることから,神宮禰宜であられる神宮司廳文化部長の小堀邦夫先生から日本の神とは何か,お祭りとは何か,伊勢神宮がなぜ存在するのかを1,300年間続いている式年遷宮を通じて講演していただき,改めて日本文化の奥深さを知ったところである.また,もう一題の公開講演ではテレビドラマにもなった高校生レストランの県立相可高等学校食物調理科教諭の村林新吾先生に“技術より心を磨く”をモットーに,常より高校生に指導されている夢に向かって努力することの大切さ,仕事の意味合いなどを講演していただき,実際に高校生が作った600食の弁当を学会会場での昼食に提供していただいた.
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