Japanese
English
研究
高麗紅参バチラス(Red Ginseng Bacillus)の水系およびアルコール抽出成分によるウシ副腎クロマフィン細胞内遊離カルシウムへの影響
Effect of aqueous and alcoholic extracts from Red Ginseng Bacillus on free calcium levels in bovine adrenal chromaffin cells
庄野 正行
1
,
金 泰潤
2
,
小中 健
3
,
宮谷 綾
3
,
川添 和義
3
,
水口 和生
3
Masayuki SHONO
1
,
KIM Tae Yoon
2
,
Ken KONAKA
3
,
Aya MIYATANI
3
,
Kazuyoshi KAWAZOE
3
,
Kazuo MINAKUCHI
3
1徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部総合研究支援センター先端医療研究部門
2Bio Bean株式会社
3徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部臨床薬剤学分野
1The University of Tokushima Graduate School, Institute of Health Biosciences, Support Center for Advanced Medical Sciences
2Bio Bean Co., Ltd
3Department of Clinical Pharmacy, Institute of Health Biosciences The University of Tokushima Graduate School
キーワード:
高麗紅参バチラス(RGB)
,
アセチルコリン
,
ウシ副腎クロマフィン細胞
,
カルシウム
,
Fluo4-AM
Keyword:
高麗紅参バチラス(RGB)
,
アセチルコリン
,
ウシ副腎クロマフィン細胞
,
カルシウム
,
Fluo4-AM
pp.690-692
発行日 2012年6月15日
Published Date 2012/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542103049
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ウシ副腎クロマフィン細胞において,アセチルコリン(Ach)刺激によるカテコールアミン分泌には,細胞内遊離カルシウム濃度の上昇が必須である.今回,高麗紅参バチラス(RGB)とニンジン(日本薬局方ニンジン)由来のアルコール抽出物および水系抽出物を副腎クロマフィン細胞に添加し,Ach存在下,非存在下における細胞内カルシウム濃度の変化を観察した.その結果,Ach非存在下において,RGBおよびニンジンのアルコール抽出物は,その単独投与で細胞内カルシウム濃度を一過性に上昇させた.一方,RGBおよびニンジンの抽出物(アルコール抽出物あるいは水系抽出物)の添加はいずれも,Ach刺激による細胞内カルシウム濃度の上昇を消失させた.以上の結果より,RGBおよびニンジンの抽出物は,ウシ副腎クロマフィン細胞において,Ach依存性カテコールアミン分泌を抑制する可能性が示唆された.
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