Japanese
English
シリーズ-検査値異常と薬剤・17
―投与薬剤の検査値への影響―貧血・血液疾患作用薬・I
Influence of administering medicine on laboratory test values:Drug affecting on anemia and blood disease action medicine I
米田 孝司
1
,
片山 善章
2
,
澁谷 雪子
2
Koji YONEDA
1
,
Yoshiaki KATAYAMA
2
,
Yukiko SHIBUYA
2
1オリエンタル酵母工業株式会社長浜研究所
2神戸常盤大学保健科学部医療検査学
キーワード:
血液疾患作用薬
,
貧血治療薬
,
血栓溶解剤
,
凝固関連剤
Keyword:
血液疾患作用薬
,
貧血治療薬
,
血栓溶解剤
,
凝固関連剤
pp.807-815
発行日 2011年8月15日
Published Date 2011/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542102704
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
1 . 硫酸鉄
鉄欠乏性貧血において使用.吸収された後フェリチンとして貯蔵され,貯蔵部位からトランスフェリンとして骨髄へ移行し,ヘモグロビンの成分として利用される.
構造:FeSO4・xH2O(x=1~2)
特徴:硫酸第一鉄の形状は青緑または白色の結晶,融点64℃,沸点90℃.においはなく,水に可溶.硫酸鉄(Ⅱ)(FeSO4)の無水物は比重3.346.7水和物は1.895.乾燥空気中で風解しやすい.湿った空気中で結晶の表面が徐々に酸化され表面に黄褐色の塩基性硫酸鉄(Ⅲ)〔Fe(OH)SO4〕を生じる.300℃以上で分解する.硫酸鉄(Ⅱ)は食品添加物として認められているが,硫酸鉄(Ⅲ)は認められていない(表1).
Copyright © 2011, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.