Japanese
English
今月の主題 静脈血栓塞栓症と凝固制御因子プロテインS
話題
プロテインS定量測定法の経験と問題点
Methods for measurement of protein S levels
松原 由美子
1
,
村田 満
1
Yumiko MATSUBARA
1
,
Mitsuru MURATA
1
1慶應義塾大学医学部臨床検査医学
キーワード:
プロテインS抗原
,
プロテインS活性
Keyword:
プロテインS抗原
,
プロテインS活性
pp.399-401
発行日 2011年4月15日
Published Date 2011/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542102598
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1 . はじめに
近年,日本における血栓症の罹患率・死亡率の高さは欧米同様,トップクラスに位置している.本特集のタイトルである静脈血栓塞栓症は,日本では欧米と異なり発症頻度が低いとされ,注目度は低かったが最近の調査研究などにより,患者数は増加傾向にあり,病態によっては欧米における罹患率に迫っているものもある1).このような背景の中で,静脈血栓塞栓症の発症や進展に重要な役割を演じているプロテインSに着目した研究成果が発信され,より有用性の高いマネージメントに向けて,プロテインS測定の重要性が示唆されている2).
プロテインS活性や抗原量測定に関しては,トータルプロテインS抗原量測定,フリープロテインS抗原量測定,プロテインS活性測定が種々の方法で開発されている.本稿では,それらプロテインS測定値の実際について自験データを交えて概説したい.
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