Japanese
English
今月の主題 更年期医療
話題
卵巣の加齢とAnti-Müllerian hormone
Anti-Müllerian hormone (AMH) in female reproduction
林 伸旨
1
,
羽原 俊宏
1
Nobuyoshi HAYASHI
1
,
Toshihiro HABARA
1
1岡山二人クリニック
キーワード:
抗ミュラー管ホルモン
,
卵巣予備機能
,
胞状卵胞
Keyword:
抗ミュラー管ホルモン
,
卵巣予備機能
,
胞状卵胞
pp.298-301
発行日 2011年3月15日
Published Date 2011/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542102574
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
1 . はじめに
原始性腺は睾丸および卵巣のいずれにも分化する可能性をもっているが,Y染色体によって睾丸,X染色体によって卵巣へと分化する.胎生7週には導管の原基が生じ,そのうちミュラー管からは子宮,卵巣が,Wolf管からは副睾丸,輸精管,精囊などが生じる.胎生12週頃になると導管の分化が完成し,分化しなかった反対側の導管の退縮が起こる.
Alfred Jostによると,この分化には胎児の睾丸から分泌されるアンドロゲンが主要な役割を演じてWolf管を分化させるとともに,ミュラー管抑制因子がSertori細胞から分泌されてミュラー管を退縮させると言われている.ヒトにおける抗ミュラー管ホルモン(Anti-Müllerian hormone;AMH)の遺伝子は1986年に分離,同定された1).
Copyright © 2011, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.