今月の主題 免疫不全症候群と遺伝子異常
免疫不全症の臨床検査
免疫不全症のFACSによる簡易診断法
金兼 弘和
1
,
堺 千賀子
1
,
宮脇 利男
1
Hirokazu KANEGANE
1
,
Chikako SAKAI
1
,
Toshio MIYAWAKI
1
1富山大学医学部小児科
キーワード:
免疫不全症
,
FACS
,
モノクローナル抗体
Keyword:
免疫不全症
,
FACS
,
モノクローナル抗体
pp.541-546
発行日 2009年5月15日
Published Date 2009/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542101971
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免疫不全症は生体の免疫系を維持するうえで必要な免疫担当分子の先天的欠陥によって生じる.障害部位によって分類され,150種類以上からなる雑多な症候群であるが,120種類以上で責任遺伝子が同定されており,遺伝子診断による確定診断が可能である.しかし遺伝子解析には時間と労力を要する.利用可能なモノクローナル抗体があればFACSによる簡易診断が可能な疾患がいくつかあり,本稿では免疫不全症におけるFACSによる簡易診断法について紹介したい.
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