今月の主題 妊娠と臨床検査
各論
妊娠と輸血関連検査
安田 広康
1
,
大戸 斉
1
Hiroyasu YASUDA
1
,
Hitoshi OHTO
1
1福島県立医科大学附属病院輸血・移植免疫部
キーワード:
不規則抗体スクリーニング
,
二重吸着解離試験
,
稀な血液型
,
抗G
Keyword:
不規則抗体スクリーニング
,
二重吸着解離試験
,
稀な血液型
,
抗G
pp.433-439
発行日 2009年4月15日
Published Date 2009/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542101947
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輸血関連検査は,妊婦への安全な輸血と胎児新生児溶血性疾患(HDFN)の予見のために実施する.Rh関連の同種抗体はそれ以外の同種抗体よりもHDFNを発症しやすく,重症化しやすい.また,IgG型の抗Mや抗Jraも重症のHDFNをもたらすことがある.そのため,抗体スクリーニングは妊娠前期だけでなく妊娠中期以降にも実施する.Rh(D)陰性の妊婦に対しては,定期的に抗D産生の有無をスクリーニングする.抗Dをもたない抗C+Gを保有する妊婦はRhグロブリン投与の適応となる.
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