今月の主題 妊娠と臨床検査
総論
妊娠と遺伝学的検査
林 聡
1
,
左合 治彦
2
,
名取 道也
3
Satoshi HAYASHI
1
,
Haruhiko SAGO
2
,
Michiya NATORI
3
1国立成育医療センター周産期診療部胎児診療科
2国立成育医療センター周産期診療部
3国立成育医療センター研究所
キーワード:
出生前診断
,
胎児異常
,
遺伝子カウンセリング
Keyword:
出生前診断
,
胎児異常
,
遺伝子カウンセリング
pp.423-427
発行日 2009年4月15日
Published Date 2009/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542101945
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最近の少産少子化そして妊婦の高齢化により胎児の健康状態に対する妊婦の関心は高くなってきている.また,近年の超音波診断技術の進歩,細胞遺伝学・分子遺伝学の急速な発展は,いままでわからなかった胎児異常の診断を可能とした.出生前診断は産科診療の現場において日常的に行われる検査法となってきている一方で,これらの出生前診断にかかわる倫理的な問題も含まれている.それぞれの検査の目的と欠点・利点をふまえた,患者に十分なカウンセリングの上に検査が行われることが望まれる.
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