今月の主題 臨床検査コンサルテーション/診療支援
各論
2.検査相談の実際
天理よろづ相談所病院
畑中 徳子
1
,
松尾 収二
1
Noriko HATANAKA
1
,
Shuji MATSUO
1
1天理よろづ相談所病院臨床病理部
pp.342-344
発行日 2009年3月15日
Published Date 2009/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542101927
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1.検査情報室と患者相談室
当院では2002年に“検査情報室”を開設し,院内スタッフを対象とした検査に関するすべての相談窓口とした.これは電話対応の窓口を一つにし情報の一元化を図ることで,より質の高いコンサルテーションを提供できると考えたこと,また顔の見える検査室を目指してのことであった1).開設当初は,医師1名,技師3名で業務に当たっていたが,現在では技師2名(十数人からの当番制)で行っている.検査マニュアル,勉強会の資料,自施設での検討データ,相談内容とその回答などをデータベース化したことで,多くの内容に即答できている.
一方,患者を対象とする“患者相談室”であるが,本格的な開設に向けて準備中である.現在は,患者向けの検査パンフレット20種類(至急報告書の内容について1種,基準範囲1種,生体検査6種,病気と血液検査の関係12種)を採血および生体検査の待合の2か所に設置し,自由に取ってもらっている.検査データを片手に相談にみえる患者さんには,パンフレットを使って検査の意味を説明している.
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