今月の主題 結核
結核の病態
非結核性抗酸菌症の診断と治療
長谷川 直樹
1
,
西村 知泰
1
Naoki HASEGAWA
1
,
Tomoyasu NISHIMURA
1
1慶應義塾大学病院呼吸器内科
キーワード:
非結核性抗酸菌(NTM)
,
Mycobacterium avium complex(MAC)
,
Mycobacterium kansasii
Keyword:
非結核性抗酸菌(NTM)
,
Mycobacterium avium complex(MAC)
,
Mycobacterium kansasii
pp.1127-1132
発行日 2008年10月15日
Published Date 2008/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542101723
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環境菌である非結核性抗酸菌はヒトからヒトへの感染はないと言われている.わが国ではMycobacterium avium complex(MAC,約70%)やMycobacterium kansaii(約20%)よる呼吸器感染症が一般的である.診断には抗酸菌培養検査で菌を複数回検出することが必要である.特に肺MAC症に対する治療法は確立されていないが,治療開始時期,治療効果判定など,病状の把握には培養検査が必須である.いったん診断されると治癒を判定する基準がないため,微生物検査が患者の管理に重要な意義をもつ.
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