今月の主題 自己免疫疾患の診断
各論―抗体と疾患
Guillain-Barré症候群と自己抗体
柴田 護
1
,
森田 陽子
2
Mamoru SHIBATA
1
,
Yoko MORITA
2
1慶應義塾大学医学部神経内科
2国立病院機構東京医療センター神経内科
キーワード:
Guillain-Barré症候群
,
抗ガングリオシド抗体
,
Campylobacter jejuni
Keyword:
Guillain-Barré症候群
,
抗ガングリオシド抗体
,
Campylobacter jejuni
pp.531-539
発行日 2008年5月15日
Published Date 2008/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542101597
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Guillain-Barré症候群(GBS)は感染後に引き起こされる急性ニューロパチーで,比較的頻度の高い神経免疫疾患である.一部の症例は,Campylobacter jejuni感染後に発症し,同菌のリポオリゴ糖と末梢神経に存在するガングリオシドとの間の分子相同性による自己抗体産生が原因と考えられている.本稿では,GBSの病態における抗ガングリオシド抗体の役割に関して最近の知見を中心に解説する.
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