今月の主題 アルツハイマー病の最近の進歩
各論─診断・治療・予防
アルツハイマー病の予防
玉岡 晃
1
Akira TAMAOKA
1
1筑波大学大学院人間総合科学研究科病態制御医学専攻神経病態医学分野(臨床医学系神経内科)
キーワード:
アルツハイマー病
,
危険因子
,
アミロイドβ蛋白
Keyword:
アルツハイマー病
,
危険因子
,
アミロイドβ蛋白
pp.307-313
発行日 2008年3月15日
Published Date 2008/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542101553
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高齢化社会を迎えてアルツハイマー病(AD)の有病率はますます増えつつあり,ADの予防は極めて重要な研究課題となっている.高血圧をコントロールし,健康的な食生活や規則的な運動を行い,知的活動を持続させることがADの予防に有用であるとされている.ADのアミロイド仮説に基づけば,脳内にアミロイドβ蛋白(Aβ)が病的な蓄積を始める時点を分子イメージングで捉えて抗Aβ療法を行うことが,根本的なAD予防法として期待できる.
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