今月の主題 インフルエンザ診療のブレークスルー
検査・診断
インフルエンザ検査・診断の今後
川上 千春
1
,
七種 美和子
1
Chiharu KAWAKAMI
1
,
Miwako SAIKUSA
1
1横浜市衛生研究所検査研究課
キーワード:
インフルエンザ検査
,
ウイルス分離
,
遺伝子検査
Keyword:
インフルエンザ検査
,
ウイルス分離
,
遺伝子検査
pp.35-40
発行日 2008年1月15日
Published Date 2008/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542101491
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ウイルス分離は臨床検体中のウイルスが感染性を失わないように細胞接種することがポイントで,検体採取用培地や検体の保存条件等が大切である.遺伝子診断法は従来のPCRに加え,リアルタイムPCR技術や新しい遺伝子増幅法による検査法が開発され,迅速な対応が可能となった.感染症検査領域における遺伝子検査は早期診断による院内感染予防のほか,抗菌薬や抗ウイルス薬投与後の耐性検査,培養困難な病原体や未知の病原体検出など応用範囲が幅広く,今後普及する可能性が期待される.
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