特集 遺伝子検査―診断とリスクファクター
2.解析技術
B.検査技術
b.遺伝子レベル
プローブ法
福地 邦彦
1
Kunihiko FUKUCHI
1
1昭和大学医学部臨床病理学
キーワード:
プローブ
,
ブロッティング
,
遺伝子発現
Keyword:
プローブ
,
ブロッティング
,
遺伝子発現
pp.1313-1318
発行日 2007年11月30日
Published Date 2007/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542101414
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はじめに
遺伝子検査の目的は疾患の責任遺伝子の検出である.疾患責任遺伝子には外来微生物や,本来正常機能を果たしている遺伝子の異常が含まれる.その検出対象には病原微生物のゲノム核酸,ヒトゲノム上にコードされる遺伝子内の欠失,組換え,増幅,あるいは一塩基置換などが挙げられる.現在,遺伝子の検出法は,その対象に応じて,核酸の相補性を利用したハイブリダイゼーション法と,検出目的の塩基配列を増幅して存在証明を行う方法の2種類に大別できる.
本稿では,プローブを使用したハイブリダイゼーション法で得られた結果を解釈するうえで理解しておく必要のある各操作段階の原理,基本的な手法とその変法,そして結果に影響を及ぼす注意点を記載する.実験の具体的な進め方,機器そしてバッファー作製法については,他の多くの実験書を参考にされたい.
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