今月の主題 メタボリックシンドローム健診での注意点
トピックス
郵送検診の評価
松尾 収二
1
,
佐守 友博
2
Shuji MATSUO
1
,
Tomohiro SAMORI
2
1天理よろづ相談所病院臨床病理部
2(株)日本医学臨床検査研究所
キーワード:
メタボリックシンドローム
,
郵送検診(在宅検診)
,
検査データの保証
,
仕組み
Keyword:
メタボリックシンドローム
,
郵送検診(在宅検診)
,
検査データの保証
,
仕組み
pp.1239-1243
発行日 2007年11月15日
Published Date 2007/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542101369
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1.はじめに
メタボリックシンドローム健診に郵送検診が使えるかどうかがこの項のテーマであるが,郵送検診は不明な点が多い.被検者自ら検体を採取するのでいい加減な検査ではないか,濾紙に検体を採取して大丈夫か,高温の郵便ポストで大丈夫か,測定や精度管理はどうなっているのか,等々多くの疑問がある.しがし残念ながらこれらの疑問に答えるだけの十分な検討データは公表されていない.実はこの点が問題なのである.
本稿では限られた情報を基にメタボリックシンドローム健診に郵送検診が使えるかどうかについて言及した.また筆者は健診において臨床検査関係者が考えるべきことがいまだ多くあることに気づいた.この点も併せて記した.
なお郵送検診という名称については様々な意見があるが,本稿では編者の方針に従った.
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