学会だより 第81回日本感染症学会総会
病原微生物とhostを一体で捉えた感染症学・微生物検査
栁原 克紀
1
1長崎大学医学部附属病院検査部
pp.894-895
発行日 2007年8月15日
Published Date 2007/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542101279
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第81回日本感染症学会総会は,笹田昌孝会長のもと4月10~11日の日程で京都にて開催された.笹田会長が冒頭のご挨拶にも述べられていたように,会場(国立京都国際会館)の桜が満開であり,参加者の目を楽しませてくれた.本学会は,世界一の研究者として最も注目されている審良静男大阪大学教授の特別講演「自然免疫による病原体認識」で幕を開けた.審良教授は,Toll-like receptors(TLRs)を介した自然免疫の重要性から最近の病原体認識受容体のトピックスまでをわかりやすくご解説された.先生のすばらしいご講演に,満場の参加者は熱心に耳を傾けていた.本学会のメインテーマである「病原微生物とhostを一体で把える」にもかなったものであった.
本学会はこのテーマを中心に優れた特別講演・教育講演ならびにシンポジウム・ワークショップが計画され,ホットなディスカッションが行われた.
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