今月の主題 不整脈検査
話題
学校心臓検診と不整脈
德村 光昭
1
Mitsuaki TOKUMURA
1
1慶應義塾大学保健管理センター
キーワード:
学校心臓検診
,
不整脈
,
心室性期外収縮
Keyword:
学校心臓検診
,
不整脈
,
心室性期外収縮
pp.774-778
発行日 2007年7月15日
Published Date 2007/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542101253
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1.学校心臓検診の歴史
1954年(昭和29年)に大阪市で学校健康診断の一端として始められた学校心臓検診は,その後の試行錯誤から重要性と必要性が確立し,1973年(昭和48年)の学校保健法施行規則の改定によって義務化された.さらに,1995年(平成7年)の学校保健法施行規則の改定では,小学1年生,中学1年生,高校1年生全員の心電図検査が義務化され,世界で唯一の大規模な学校心臓検診システムが完成した.
心臓超音波診断装置の普及などによって,多くの先天性心疾患や川崎病後遺症が学齢期までに把握されるようになり,学校心臓検診の主目的は以前の診断されていない心臓病(リウマチ性心臓病や先天性心疾患)の発見から,近年では心臓性突然死の予防(不整脈や心筋疾患の発見,術後心疾患児の管理)に移行している.
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