編集者への手紙
全身性エリテマトーデスにおける抗ヌクレオソーム抗体の評価方法について
陸 青
1
,
宮坂 信之
2
,
窪田 哲朗
1
1東京医科歯科大学大学院保健衛生学研究科
2東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科
キーワード:
抗DNA抗体
,
抗ヌクレオソーム抗体
,
全身性エリテマトーデス
Keyword:
抗DNA抗体
,
抗ヌクレオソーム抗体
,
全身性エリテマトーデス
pp.559-560
発行日 2003年5月15日
Published Date 2003/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542101189
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1. はじめに
全身性エリテマトーデス(SLE)では多彩な症状が出現し,種々の自己抗体が検出されるが,抗体と病態との関連についてはいまだ不明の点が多い.最近,抗dsDNA抗体は抗ヌクレオソーム(NS)抗体(あるいは抗クロマチン抗体)の一部に過ぎないとする説や,抗NS抗体が抗dsDNA抗体より腎症と良く相関するという報告がなされているが1,2),両者を検出感度の異なるアッセイ系で別々に測定していたのでは,陽性率などを適切に評価することができない.そこでわれわれは,同程度の量のNSとdsDNAが結合していることを確認したELISAプレートを作製して,それらと反応する抗体を比較検討することを試みた.
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