今月の表紙 電気泳動の解析シリーズ・3
寒天ゲルと反応するIgGとその解析
橋本 寿美子
1
Sumiko HASHIMOTO
1
1日本大学医学部附属板橋病院臨床検査部
pp.230-232
発行日 2003年3月15日
Published Date 2003/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542101173
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セルロース・アセテート膜電気泳動像でslow-γ位に波形状M-蛋白を認めるにもかかわらず,寒天ゲル電気泳動像ではM-蛋白を証明し得ない症例があった.
1.21歳の男性,膠原病と診断された症例 (図1)
(1) セルロース・アセテート膜電気泳動像:slow-γ位に波形状にM-蛋白が見られる(図1-1).(2) 寒天ゲル電気泳動像:塗布点位に白く弧を描く蛋白が観察されるが,slow-γ位にM-蛋白は証明されない(図1-2).(3) アガロースゲル電気泳動像:セルロース・アセテート膜電気泳動像と同様にslow-γ位にM-蛋白が認められる(図1-3).
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