今月の主題 輸血・細胞療法と臨床検査
輸血部門の新たな役割
細胞プロセッシングとGMP
笠井 泰成
1
,
前川 平
1,2
Yasunari KASAI
1
,
Taira MAEKAWA
1,2
1京都大学医学部附属病院分子細胞治療センター
2京都大学医学部附属病院輸血細胞治療部
キーワード:
細胞治療
,
細胞プロセッシング
,
GMP
,
institutional GMP(i-GMP)
Keyword:
細胞治療
,
細胞プロセッシング
,
GMP
,
institutional GMP(i-GMP)
pp.1141-1146
発行日 2004年10月15日
Published Date 2004/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542100570
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〔SUMMARY〕 近年,造血器幹細胞移植,細胞移入免疫療法,遺伝子治療,再生医療などを含む細胞治療の開発研究が盛んに進められている.細胞治療には,細胞プロセッシング(Cell Processing)という細胞の調整,培養,加工などの工程が必要となるが,これらの工程には安全性と信頼性を担保する目的でGMPに準拠した品質管理が必要とされている.細胞治療に関する基礎研究の成果を新しい治療法として臨床応用する探索的臨床試験研究(トランスレーショナルリサーチ)にも,GMPに準拠した細胞プロセッシングが必要不可欠である.今後,わが国でも細胞治療を発展させるためには,インフラや規則などの環境整備が急務である.〔臨床検査 48:1141-1146,2004〕
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