今月の主題 小児の成長・発育と臨床検査
総説
成長・発達期の小児の特性―小児神経の視点から
三牧 正和
1
,
五十嵐 隆
2
Masakazu MIMAKI
1
,
Takashi IGARASHI
2
1国立精神・神経センター神経研究所疾病研究第2部
2東京大学大学院医学系研究科小児医学講座
キーワード:
小児神経
,
脳MRI
,
脳波
Keyword:
小児神経
,
脳MRI
,
脳波
pp.627-635
発行日 2004年6月15日
Published Date 2004/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542100512
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〔SUMMARY〕 成長・発達は小児の最大の特徴である.主として「成長」は形態的変化を,「発達」は機能的変化を指すが,小児科診療においては両者を総合的に評価することが大切である.小児神経の診療で汎用される脳MRIと脳波は,それぞれ形態と機能を評価するのに極めて有効な手段であるが,その所見は成人とは全く異なり,年齢による正常変化が非常に大きい.小児の成長・発達の評価や疾患の診断においては,臨床検査の生理的変化を熟知することが不可欠である.
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