今月の主題 アルブミン
総説
血清アルブミンの多面的機能とその解析
惠良 聖一
1
Seiichi ERA
1
1岐阜大学大学院医学研究科・蛋白高次機能学分野
キーワード:
X線結晶構造解析
,
構造機能相関
,
翻訳後修飾
Keyword:
X線結晶構造解析
,
構造機能相関
,
翻訳後修飾
pp.501-511
発行日 2004年5月15日
Published Date 2004/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542100489
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〔SUMMARY〕 血清アルブミンは生体内に数ある蛋白質の中でも最も古くから研究され,かつ多面的な生理機能を有することが知られている.近年のX線結晶構造解析法や高分解能NMR法によって,蛋白質の分子構造と生理機能との相関がかなり詳細なレベルで議論されるようになってきた.ここでは主に,搬送体蛋白質としての機能と翻訳後修飾された血清アルブミンの機能特性とに大別して,X線結晶構造解析法で明らかにされたアルブミン構造を中心に,最新の構造機能相関について述べる.〔臨床検査 48:501-511,2004〕
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