今月の主題 尿路感染症の診断
各論
膀胱尿管逆流症・逆流性腎症の診断と管理
浅沼 宏
1
,
宍戸 清一郎
1
,
佐藤 裕之
1
,
實重 学
1
Hiroshi ASANUMA
1
,
Seiichiro SHISHIDO
1
,
Hiroyuki SATOH
1
,
Manabu SANESHIGE
1
1東京都立清瀬小児病院泌尿器科
キーワード:
膀胱尿管逆流症
,
逆流性腎症
,
尿路感染症
Keyword:
膀胱尿管逆流症
,
逆流性腎症
,
尿路感染症
pp.197-204
発行日 2007年2月15日
Published Date 2007/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542100427
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膀胱尿管逆流症(vesicoureteral reflux;VUR)は,小児における尿路感染症の基礎疾患として最も多い疾患である.原発性VURは,VUR gradeが低いほどまたは患児の年齢が低いほど成長に伴い自然治癒する期待ができる一方,breakthrough UTIを併発する場合や高度VURの持続や,すでに腎瘢痕が認められる場合は手術療法の適応となる.また,VURが消失してからもその後に逆流性腎症として蛋白尿,高血圧や腎機能障害を生じることがあり長期的な経過観察が必要である.〔臨床検査 51:197-204,2007〕
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