今月の主題 私と臨床検査―先達の軌跡
私と臨床検査
臨床検査の進歩と共に
黒川 一郎
1
Ichiro KUROKAWA
1
1札幌医科大学
キーワード:
自動血球計数器
,
希釈遠心法
,
APTT
,
エラジン酸
,
医師国家試験
Keyword:
自動血球計数器
,
希釈遠心法
,
APTT
,
エラジン酸
,
医師国家試験
pp.234-237
発行日 2005年3月15日
Published Date 2005/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542100366
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1.はじめに
私は1964(昭和39)年から1995(平成7)年まで札幌医科大学中央検査部(後に臨床検査医学講座)に勤務した.この間,医学生・道立衛生学院の検査技師学校生徒の教育,臨床血液検査技術の検討,改良の仕事をした.それと共に,1980(昭和55)年から1995(平成7)年まで北海道医師会・日本医師会の活動にも携わった.この間に,印象強く思った事柄について述べたい.
私が医師になった1950年代半ばは,血液検査を含め臨床検査はすくなくとも大学病院においては,大体受持医によって行われた.しかし1950(昭和25)年度末頃から,全国的に大学病院をはじめ中央検査部が設立し始め,当大学でも1957(昭和32)年に開設され,漸次検査が医師の手を離れるようになった.
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