増大号 検査血液学レッスン 検査結果の乖離をどう判断するか
1章 血算
白血球著増時の自動血球計数の問題点
伊藤 ゆづる
1
,
後藤 文彦
1
1NTT東日本関東病院臨床検査部
キーワード:
白血球著増時
,
自動血球計数器
,
誤差要因
,
赤血球偽高値
Keyword:
白血球著増時
,
自動血球計数器
,
誤差要因
,
赤血球偽高値
pp.1104-1107
発行日 2022年10月15日
Published Date 2022/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542203111
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はじめに
自動血球計数装置は多くの検体を迅速かつ再現性よく測定でき,さらに経済性の観点からも日常業務で欠かすことのできない検査装置である.装置による各血球の測定原理には電気抵抗的方法とフローサイトメトリー法などの光学的方法があり,通常の検体測定では前者が主流である.
本稿では,NTT東日本関東病院で使用している多項目自動血球分析装置XN-9100(シスメックス社)を中心に,白血球著増時に生じる血球計数(血球数算定:以下,血算)値への影響について解説する.
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