今月の主題 腎疾患と臨床検査
腎疾患と臨床検査
1.腎機能推定のための検査
1) GFR測定法と血清クレアチニン値よりのGFR推定式
今井 圓裕
1
,
堀尾 勝
2
Enyu IMAI
1
,
Masaru HORIO
2
1大阪大学大学院医学系研究科老年・腎臓内科学
2大阪大学大学院医学系研究科機能診断科学講座
キーワード:
MDRD
,
Cockcroft-Gaultの式
,
イヌリン
,
シスタチンc
Keyword:
MDRD
,
Cockcroft-Gaultの式
,
イヌリン
,
シスタチンc
pp.499-503
発行日 2006年5月15日
Published Date 2006/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542100085
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GFR測定のゴールドスタンダードはイヌリン・クリアランスである.クレアチニン・クリアランス(Ccr)はGFRを過大評価する.血清Cr値によりGFRを推定する式にはMDRDの式があるが,日本人の場合には正常GFRでは過少に,GFRが低い場合には過大に評価される.Cockcroft-Gaultの式および堀尾の式はCcrを推定するものである.シスタチンCが新しい腎機能の指標として評価を受けており,GFRの推定式も作成されている.〔臨床検査 50:499-503,2006〕
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