特集 問われる病院と地域の保健活動
病院経営における人間ドックの位置づけ
花岡 和明
1
1特定医療法人社団普照会井上記念病院
pp.1144-1147
発行日 1995年12月1日
Published Date 1995/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541901674
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前書き
編集室よりの課題は,「人間ドックを病院が経営する場合,診療にどう生かすか,また黒字のためのポイントは何か」である.「診療にどう生かすか」とは,健康診断業務を如何に保健診療と連携させるかであり,「黒字のポイント」は,現代の合理的価値観に沿うCost performanceを追及することで,機器整備やアメニティの良さは必要条件にすぎない.集約すれば,地域の求めを探り,それに病院全体で如何に応えるかである.
予防医学も地域医療追及の一環である.そこで当院の置かれた環境特性の中での健診の在り方につき筆者の考えを具体的に述べる.課題に直接添った順序ではないが当院の状況から記すことをお許し願いたい.
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