勤務医からの発言
新生児医療の明日に思う—「医師過剰」時代の人手不足
加部 一彦
1
Kazuhiko KABE
1
1旭中央病院新生児医療センター
pp.891
発行日 1991年10月1日
Published Date 1991/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541903708
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あらゆる職種において人手不足が問題となっている現在,医療の分野においても看護婦の不足が社会問題化しつつある.
一方,医師については,「医師過剰」時代の到来が囁かれてはいるものの,医学部の入学定員削減が話題となるくらいで,未だ積極的な議論がなされているという印象をうけないのはなぜであろうか.「医師過剰」と言われつつ,その一方でいっこうに解決策の見出せない,無医地区解消の問題や,開業医の減少に伴う医療の構造的な変化をどうするのかといった問題など,いったい,「真剣に」対策が講じられているのだろうかと心配しているのは,何も筆者のみではないだろう.
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