プライマリ・ケア
対談 老人医療を考える(その1)
西田 一彦
,
鈴木 荘一
pp.393-397
発行日 1979年3月10日
Published Date 1979/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402215809
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実地医の目からみた老人医療の実態
鈴木 戦後日本人の平均寿命が急速に延びてくるとともに,昭和48年ごろから老人の医療費無料化政策がとられるようになって,私たち一般実地医家の外来には,患者さんの数が急激に増えてきました.
元来,人間は年をとれば老化が起こります,この老化には,それぞれの人の生理的な年齢も加味されますが,同時にその人自身の生まれながらの遺伝的な素因,免疫などが絡んで,非常に個別的な老化現象が起こるわけです.また,この老化と同時にいろんな老人病がすべての臓器に発生してくるわけです.
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