特集 地域医療構想を踏まえた病院機能の選択
自院の位置づけをどう考えて機能選択してきたか
地域密着多機能病院を目指した機能選択の考え方
井川 誠一郎
1,2
1日本慢性期医療協会
2平成医療福祉グループ診療管理部
キーワード:
地域医療構想
,
病院機能
,
病院統合
,
地域密着多機能病院
Keyword:
地域医療構想
,
病院機能
,
病院統合
,
地域密着多機能病院
pp.35-39
発行日 2021年1月1日
Published Date 2021/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541211339
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■はじめに:平成医療福祉グループの紹介
平成医療福祉グループ(以下,当グループ)は約30年前に徳島県で60床の病院として生まれた博愛記念病院から始まり,現在26病院を含む100以上の医療・介護施設を有する大きな医療福祉グループである.この間,病院では急性期治療後の患者を受け入れ,治療とリハビリテーションを行うPost Acute Care(PAC),在宅療養中で状態が悪化した患者の入院を速やかに受け入れ,治療とリハビリテーションを行うSub Acute Care(SAC)を中心として,いずれも早期の在宅復帰を目指す慢性期病院として邁進してきた.さらに良質な医療・介護施設を機能的に運営できるように,一般急性期病院や施設の運営,さらには在宅支援分野へも力を入れている.
超高齢社会に突入した今,医療福祉分野の効率化は喫緊の課題となっているが,当グループは「絶対に見捨てない」「良質な慢性期医療がなければ日本の医療は成り立たない」を理念とし,患者のためになる医療福祉を追求し続けている.
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