レポート
集中治療室に入室した患者の社会的問題へのアプローチ
平原 隆子
1
,
浦田 麻衣子
1
,
榎本 久美子
1
1日本医科大学付属病院集中治療室
pp.902-905
発行日 2002年11月1日
Published Date 2002/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541903646
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虚血性心疾患などで集中治療室に入室した患者は,突然社会や家族から隔離され治療を受ける.身体的な苦痛とともに,社会的および家庭的役割を担ってきた患者にとっての不安は計り知れないものがある.
集中治療室入室後は,社会的背景が見えにくいが,家庭や職場のことが気になり治療に専念できない患者に出会うことが多い.また,不穏など精神症状を呈する患者から「仕事にいかなければ」などの言葉が聞かれることもあり,根底にこのような不安があるためではないかと感じることがある.
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