特別寄稿
医療安全政策の国際動向とその方向性—4.補償制度
藤澤 由和
1
,
長谷川 敏彦
1
1国立保健医療科学院政策科学部
pp.892-896
発行日 2002年11月1日
Published Date 2002/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541903644
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前回は海外における医療事故情報取り扱いといった観点から,安全報告システムおよび安全報告改善システムに関する動向を報告した.安全報告システムに関する各国の動きは,医療事故を未然に防ぐための事前対応の根幹をなす医療事故情報の取り扱いシステムに関するものであった.今回は医療事故が生じた後の,いわば事後的な医療事故処理過程における医療事故情報の取り扱いに関する観点に焦点を当てて,説明責任システムの海外における動向を検討する.具体的には,今回と次回にかけて,医療事故補償制度および患者やその家族からの苦情の取り扱いやその対応に関して海外の動向を概観することとする.
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