特別座談会
高齢者の医療提供体制はどうあるべきか・1
天本 宏
1
,
折茂 肇
2
,
野中 博
3
,
浜村 明徳
4
,
武田 俊彦
5
1医療法人財団天翁会
2東京都老人医療センター
3博腎会野中医院
4小倉リハビリテーション病院
5前・厚生労働省医政局総務課
pp.730-734
発行日 2002年9月1日
Published Date 2002/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541903607
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武田(司会) 昨年から今年にかけて,医療のあるべき姿を踏まえた医療改革が言われています.高齢者医療については,将来高齢者医療制度を創設すべきだということで,今年の健康保険法の付則にも基本方針を示すように書かれています.高齢者医療については,これまで財源問題が中心に議論されており,そもそも高齢者医療はどうあるべきかという論点が欠けているのではないかと常々感じていました.
去年,厚生労働省として「医療提供の将来像」を出し,その中で,全国9,300の病院がそれぞれ機能を分担して,患者の状態にふさわしいところで医療を提供するという理念を打ち出しました.本日は,病院や診療所で高齢者の急性期,リハビリテーション(以下,リハ),慢性期医療に携っているそれぞれの分野の専門家にお集まりいただきました.まず,高齢者の急性期医療を中心に行っている折茂先生から,どういう医療が望ましいかについてお話いただければと思います.
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