特集 病院の外来—増やすか減らすか
診療報酬による病院外来の誘導策
最勝寺 憂佳
pp.365-369
発行日 2002年5月1日
Published Date 2002/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541903525
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診療所や中小の病院においてプライマリケアが行われ,必要に応じて,専門病院や大病院などに紹介されて診療が行われることが,患者の診療の面だけでなく,専門医や医療機器,医療施設の効率的配置や活用,ひいては医療経済学的な面から考えても望ましいという点については異論のないところであろう,患者のフリーアクセスが保証されているわが国の医療制度において,診療報酬でこのような患者の流れを作ることは可能であろうか.ここ10年余りに行われた診療報酬改定の中では,そのような患者の流れの評価をはじめとして様々な試みが取り入れられている.本稿ではその内容を時系列的に概観しながら,診療報酬改定への病院外来の対応,さらにこれからの診療報酬の評価と病院外来のあり方について考えてみたい.
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