特集 緩和ケアの検証と今後の課題
緩和ケア—現場からのレポート—ふじ内科クリニック—共通理念のネットワークを求めて
内藤 いづみ
1
1ふじ内科クリニック
pp.217-219
発行日 2002年3月1日
Published Date 2002/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541903497
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本稿を書き始めるに当たり,昨年1年間の筆者の講演の準備メモに目を通してみた.診療の合い間をぬって,30回以上どんな人数に対しても同じテーマで話を進めてきたことがわかった.また,講演の半分以上は,全国の各種市民団体に招かれてのことだった.
山梨の地で医者として働き始めて10年.飽きもせず頑固に同じことを語り続けてきたわけである.このテーマは医者になろうと決めた中学時代に始まり,医学生の間も,その後イギリスでホスピス・ムーブメントに触れて,いのちの支え方に深く納得したときも変わらなく胸中にあった.「人はなぜ生まれ,そして死なねばならないのか.いのちとは何か?」
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