医療経営の総合的「質」の検討・9
医療の標準化と病院医療・経営の向上
田村 誠
1
1国際医療福祉大学医療福祉学部医療経営管理学科
pp.823-826
発行日 2001年9月1日
Published Date 2001/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541903379
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医療の「標準化」の必要性がとみに強調される.本誌の昨年12月号で行われた「21世紀への病院医療の遺産」という座談会でも,21世紀には「標準化」が大きなキーワードになると何人もの識者に予測されている1).
しかし,患者・疾病の多様性を考えると標準化は容易でない,ともいわれる.確かに,診断や治療方針決定の場合に,患者の社会心理的背景までも考慮に入れて行うとすれば,標準化するのは困難な作業となるであろう.ただし一方で,臨床検査の方法など,患者の多様性とは関係なく標準化し得るものもある.
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