特集 検証・変革期の病院経営
変革期の新たな戦略—診療部門の分割と病棟再編成
青山 貞利
1
1津軽保健生活協同組合健生病院
pp.798-799
発行日 2001年9月1日
Published Date 2001/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541903369
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津軽保健生活協同組合の歴史と現勢
健生病院の経営母体である津軽保健生活協同組合(以下,津軽保健生協)は,1952年2月に創立された.「働く者の健康とくらしを守るため」に,初代理事長となった津川武一医師が開業していた津川医院を健生医院と改称し,青森県内最初の医療生協の誕生となった.創立当時は「組合員数800名,出資金40万円」と小規模ではあったが,半世紀近く経過した本年4月末現在では,「組合員数57,031名,出資金総額8億9千万円以上」にまで拡大してきている.
現在二つの病院(健生病院282床,藤代健生病院250床)と五つの診療所(うち一つは有床診18床)があり,診療圏はほぼ津軽一円に及んでいる.また訪問看護ステーション(6か所)とヘルパーステーション(1か所)と在宅介護支援センター(1か所)もあり,さらに設立時法人としては分かれたが,社会福祉法人が二つある(一つは精神科関連の生活訓練施設・地域生活支援センター・グループホームなど,もう一つは保育園)(図).健生病院は津軽保健生協の中心であり,現在職員数は412名(うち医師数は37名,ただしパート医は除外),外来患者数は1日平均805名(2000年度)である.現在の診療科は「内科・外科・整形外科・精神科・小児科・産婦人利・眼科・麻酔科・病理科」の9科である.
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