IT革命は病院医療をどう変えるか・5
電子カルテシステムを内包するペーパーレス統合情報システム(SHIMANE-IIMS)(1)—その目的と特徴
清水 史郎
1
,
長廻 錬
2
,
沖 一
3
,
瀬戸山 元一
4
,
川合 政恵
1
,
中川 正久
1
1島根県立中央病院
2島根県立中央病院医療局
3島根県立中央病院事務局
4高知市病院
pp.536-538
発行日 2001年6月1日
Published Date 2001/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541903305
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「今日,われわれは転換期にある.これから起こる変化は19世紀半ばの第二次産業革命や,大恐慌や,第二次世界大戦後の構造変化よりも急激である.」
経済学者P.F.ドラッカーの言葉を待つまでもなく,21世紀は激変の時代への突入である.少子高齢化が社会構造変化の基盤となるが,とりわけ医療に及ぼす構造変化の影響は著しい.少子高齢化に端を発し,労働人口の減少,経済の低成長,社会資本の不足,医療費消費の増大,医療保険財源の枯渇,国民負担率の上昇,患者意識の変化,ニーズの高度化など,現在の,あるいはこれからの医療に起こる変化が一連の流れの中にあることは容易にみてとれる.将来,病院はどのように変わっていくのか.いや,どのように変わらなければならないのか.
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