ボランティア:住民に支えられて—諏訪中央病院・2
病院玄関のオアシス—総合案内ボランティアの活動
田辺 庚
1
1諏訪中央病院
pp.153
発行日 2001年2月1日
Published Date 2001/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541903200
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多くの患者様は,できれば病院には来たくないと思いながらも,病気の苦痛と不安を抱きながら,仕方なく病院を訪れるのではないでしょうか.病院にみえた方を,玄関で最初に「おはようございます」と笑顔で迎えてくれるのが案内ボランティアです.来院者の受診手続きのお手伝い,診療場所やトイレ,売店などの位置を説明したり,付き添っての案内や,車いす利用者の介添えなど,患者様やご家族の大きな支えになっており,今では当院になくてはならない存在です.今回は3年前,案内の必要性に迫られて急遽誕生したこのボランティアグループを紹介します.
平成10年7月,当院は増改築工事が竣工し,ベッド数は約1.5倍となり,病棟数も5病棟から9病棟になりました.また,外来部門も拡張され診察室が増えました.この新体制での混乱をできるだけ少なくするために玄関周辺での案内は欠かせませんでした.さらに,当地は自然に恵まれた観光地であり,観光客や別荘に避暑に訪れた方々の利用が増加する季節と重なり,初めて来院される方が少なくないので,短期間だけでも案内をお願いできないか知人に声を掛けたのが,案内ボランティア導入のきっかけです.
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