特別寄稿
医療施設複合化の経営的・財務的効果の研究—南カリフォルニアの二つの「複合体」の現地調査を中心に・2
足立 浩
1
1日本福祉大学経済学部経営開発学科
pp.950-959
発行日 2000年11月1日
Published Date 2000/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541903128
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
(10月号より続く)
非営利医療企業の「地域貢献活動」
シャープおよびCHWSCはいずれも,非営利医療組織に特徴的な地域貢献(コミュニティ・ベネフィット)活動(community benefit activ-ities,以下,原則として「地域貢献活動」と略)に取り組んでおり,それは非営利病院の免税特典の根拠となっている.それは,現在では,1994年9月に署名され制定されたカリフォルニア州上院の法律SB697(California Senate Bill 697 legis-lation)の諸規定に則って実施されている.
CHWSCの(シスター)キャロル・パデイーラ氏(支部副理事長,ミッション・サービス担当)によれば,SB 697の規定では,民間非営利病院は地域貢献活動に関して,①3年ごとにニーズの評価を行うこと,②毎年,地域貢献プランを作成または更新すること,③毎年,そのプランのコピーを州保健計画開発局(Office of Statewide Health Planning andDevelopment, OSHPD)に提出することが義務づけられている.
Copyright © 2000, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.