特集 医療計画の新しい方向と病院
療養型病床群への転換とその対応—福岡県の場合
財津 裕一
1,2
1前:福岡県保健福祉部医療指導課
2福岡県筑紫保健所
pp.650-652
発行日 1999年7月1日
Published Date 1999/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541902752
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第3次改正医療法施行前後の状況
第3次医療法改正で,介護にかかわる療養型病床群(以下療養型)の整備目標を定めることとなり,併せて診療所の療養型が認められた.診療所療養型は病床非過剰地域,あるいは病床過剰であっても療養型が少ない地域には,介護保険開始時までに必要数を確保するうえで好都合であるが,福岡県のように,全医療圏で病床過剰で,一部を除き療養型への転換も進んでいた地域(表1)にとっては,悩ましいものであった.
十分な時間をかけて整備目標や算定数(病床過剰地域における診療所療養型の特例枠)を決定したいが,その間に病院の転換が進むと算定数が減りかねないという状況で検討を進めていった.
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