連載 アーキテクチャー 保健・医療・福祉 第56回
療養型病床群3題
真正会霞ケ関南病院
佐野 賢司
1
1(株)佐野賢司建築事務所
pp.579-581
発行日 1999年6月1日
Published Date 1999/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541902739
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構想
従来からあった100床の老人医療施設(介護力強化病院)を4床室を基本とした199床の療養型病床群(完全型)に増改築する.その際には,基準(4床部屋で1床当たり6.4m2)以上の面積を確保することにより患者さんの個々のプライバシーを確保することはもちろん,1)自宅での動線に近い環境を病院内に創出できること,2)生活に根ざしたリハビリテーションを展開し,早期家庭復帰に力をおく施設に相応しい造りとすること,3)地域医療サービスの拠点として,デイホスピタル(老人デイケア)棟,住宅介護支援センターを新設すること,4)1階は保健,予防のゾーンとして広く地域に開放するスペースを併せ持つこと,以上の4点を特に考慮した.
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