特別寄稿
地方都市での病院づくりを模索する—諏訪中央病院の増改築
武井 義親
1
1諏訪中央病院マスタープラン推進室
pp.1128-1133
発行日 1998年12月1日
Published Date 1998/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541902577
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組合立諏訪中央病院(組織市村:茅野市,原村,諏訪市)は,人口5万3千人の茅野市に,本院235床,分院91床(平成4年開設)で運営されていた.市内の病院は当院のみである.東隣りの諏訪市に諏訪赤十字病院(480床),西隣りの富士見町に富士見高原病院(134床)がある.
平成5年より本院と分院の統合を目指し,どのような病院にするかマスタープラン推進室を中心に検討を重ね,平成6年から院内マスタープラン委員会で院内の合意を計ってきた.平成8年にドック健診棟を着工し,同年末より運用開始した.同年末には増築棟本体工事も着工し,平成10年2月に完成した.その後既存棟改修工事を行い,平成10年6月には改修工事も終了し,増改築工事竣工式を迎えることができた.新築工事ではなく,増改築工事であったため,様々な制約のなかで病院づくりを進めることとなった.その概要について報告する.
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