特集 退院後ケア
クリティカルパスと退院後ケア
千田 治道
1
1済生会熊本病院脊椎関節外科センター
pp.1083-1087
発行日 1998年12月1日
Published Date 1998/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541902566
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クリティカルパス導入とその効果
済生会熊本病院脊椎関節外科センターでは,平成9年6月より整形外科9疾患にクリティカルパス(以下CPと略す)を導入し,良好な結果を生んできました.現在,CPは31疾患となり,ほぼ全疾患をカバーする態勢となっています(図1).
こうしたCPの導入にあたって,私たちは当初以下のような効果を期待しました.すなわち,1)インフォームドコンセントの充実,2)医療業務の均一化・効率化,3)在院日数の短縮化です.しかし実際に使用してみると,それに加え以下のようなプラスアルファが出現しました.それは,4)医療行為の見直しと改善,5)医療の高密度化,6)コメディカルのより密接な関与,の3点でした.
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