特集 地域医療支援病院はどうなる
「地域医療支援病院」をこう考える—中規模国保直診病院の機能をどう考えるか
青木 洋三
1
1国保橋本市民病院
pp.882-884
発行日 1998年10月1日
Published Date 1998/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541902514
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国保橋本市民病院は,和歌山県の地域医療計画でいう橋本医療圏にあって,和歌山県立医科大学紀北分院とならび中核病院としての機能を担っている.北は大阪府,東は奈良県に接する和歌山県で最も東に位置する橋本市の人口は,平成10年6月末現在で55,319人,医療圏全体でのそれは約10万人である.平成7年の国勢調査による橋本市の産業別人口は第一次,第二次,第三次,分類不能の順にそれぞれ8.2,26.3,65.2,0.3%で,具体的には田園都市といえるが,市の北部は宅地開発が今なお盛んに行われており,平成17年の人口は約85,000人,平成22年には95,000人と見込まれている.
当病院は許可病床数255,稼働病床数229,13診療科からなり,橋本市の在宅介護支援センターと訪問看護ステーションを併設している.病床稼働率は過去3年間平均で91.2%である.このような状況で,第三次医療法改定で生まれた「地域医療支援病院」をどう受け止めたかを,私見を交え述べてみたい.
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